目次
① 総合判断：今は「中期投資家向けの押し目買い局面」
トヨタは巨大な財務基盤と成長戦略を有する世界屈指の自動車メーカーであり、株価は調整局面にあります。短期エントリーのリスクに注意しつつも、中期〜長期視点では押し目買い戦略が非常に有力と判断します。
② 銘柄概要（2025年6月時点）
- 時価総額：約38.9兆円（約2,200億USD）
- 発行済株式数：約157.9億株
- 市場：東京証券取引所（TYO）、ニューヨーク証券取引所（NYSE: TM）
- 現在株価：約2,460円（2025年6月25日時点）
- 株主還元：2026年3月期予想配当利回りは約3.9％（1株95円）
③ ファンダメンタル分析結果（2025年6月 最新）
| 指標 | トヨタ（7203） | 業界平均 | 評価 |
|---|---|---|---|
| PER（予想） | 約10.4倍 | 約14倍 | ◯（割安） |
| PBR（実績） | 約0.89倍 | 約1.0倍 | ◯（割安〜妥当） |
| ROE（実績） | 約13.6% | 約8% | ◎（高収益性） |
| 配当利回り（予想） | 約3.8% | 約2.2〜2.5% | ◎（高利回り） |
| 自己資本比率 | 約38.4% | 約40% | ◯（健全） |
| 配当性向 | 約25% | 30〜40% | ◯（安定） |
総合評価：A（極めて優良）
④ テクニカル分析結果（月足チャート）
- 現在値：2,460円
- 直近高値：2,742円（2025年上旬）
- 短期移動平均線を下抜け調整中
- MACDはデッドクロス、下落傾向
- 中期線（2,100円）、長期線（1,440円）は支持帯として機能
テクニカル評価：C（調整局面入り、反転待ち）
⑤ 最近のニュースと見通し考察（2025年6月）
🔸 減益見通しと関税リスク
- 2026年3月期営業利益は前年比▲21％見通し（約3.8兆円）
- 米国関税・原材料高の影響で年間1,800億円超の負荷が想定
🔸 EV戦略の見直し
- EVを2027年までに15モデル、年100万台体制へ
- 中国でのEV・バッテリー工場拡充を進行中
🔸 アナリスト評価
- 欧州系・国内証券はレーティング「買い」を継続
- 目標株価は3,000円前後で、現在値より20〜25%の上昇余地
ニュース評価：B（中長期で期待、短期に注意）
✅ 投資戦略まとめ
| 分析項目 | 評価 | 概要 |
|---|---|---|
| ファンダメンタル | A | 収益力・財務・配当すべて優秀 |
| テクニカル | C | 短期は下落トレンド、反発を待ちたい |
| ニュース/見通し | B | 成長戦略は有望、関税等に注意 |
📌 投資判断：中期〜長期の押し目買いを検討（2,100〜2,400円台）
調整後の反発や業績回復を見ながら、分割購入などで分散してポジション構築するのが望ましい局面です。
引用元
ひとこと
さすが世界のトヨタ。トランプ関税ショックがあってもこの評価。
※本記事は情報提供のみを目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。
