目次
① 総合判断:短期は調整基調だが、中期〜長期での「高配当+構造改革の押し目狙い」局面
ヤマハ発動機は二輪車や船外機に加え、EVや新技術開発でも注目される国内中堅機械メーカー。ファンダメンタルズ面では割安水準であり、配当利回りも4.6%と高いですが、テクニカル面では調整入りしつつあります。現時点は短期注意、中期狙いの押し目買いが戦略的判断となります。
② 銘柄概要(2025年6月時点)
- 時価総額:約1.10兆円(1097,030百万円)
- 発行済株式数:1,018,125,101株
- 市場:東京証券取引所(プライム市場)
- 現在株価:約1,072円(6月25日時点)
- 配当予想:1株50円、配当利回り約4.64%(配当性向約45%)
③ ファンダメンタル分析結果(2025年6月 最新)
指標 | ヤマハ発動機(7272) | 業界平均 | 評価 |
---|---|---|---|
PER(予想) | 約7.5倍 | 約14倍 | ◯(割安) |
PBR | 約0.93倍 | 約1.0倍 | ◯(割安〜妥当) |
ROE(実績) | 約9.5% | 約8% | ◎(平均+α) |
配当利回り(予想) | 約4.6% | 約2〜3% | ◎(高配当) |
配当性向 | 約45% | 30〜40% | ◯(安定+還元) |
総合評価:B(収益安定+高配当、割安感あり)
④ テクニカル分析結果(週足チャート)
- 現在株価:1,072円付近
- 短期線(1,165円)を下回り調整入り
- 中期線(1,311円)・長期線(1,161円)いずれも上回って推移中
- MACDはデッドクロス、下降トレンド継続
- 今後はサポート帯1,000円、レジスタンス1,150〜1,300円が焦点
テクニカル評価:C(明確な調整局面、押し目確認が必要)
⑤ 最近のニュースと見通し考察(2025年6月)
🔸 2025年第1四半期業績
- 売上高6,259億円(前年同期比▲2.5%)、営業利益436億円(▲44%と大幅減益)
- 通期は増収増益見通し、配当は50円で維持予定
🔸 新製品・受賞情報
- MOTOROiD2が「Red Dot Award 2025」を受賞し、デザイン力・ブランド力が評価
🔸 為替・関税リスク
- 米国関税等で約500億円のコスト増を見込む、通期見通しに影響あり
ニュース評価:B(短期業績は弱いものの、構造転換と高配当に注目)
✅ 投資戦略まとめ
分析項目 | 評価 | 概要 |
---|---|---|
ファンダメンタル | B | 割安+高配当、収益は安定範囲 |
テクニカル | C | 調整中、反発確認が重要 |
ニュース/見通し | B | 短期減益懸念も新技術・配当で姿勢維持 |
📌 投資判断:中期〜長期の押し目買いを検討。反発シグナルが出れば分割購入も有効。
業績回復やデザイン賞などブランド価値強化を確認できれば、投資タイミングとしても魅力が増します。
引用元
※本記事は情報提供のみを目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。