はじめに
株式投資で「割安株」や「成長株」を見極めるためには、企業の実力を測る「ファンダメンタルズ分析」が欠かせません。
この記事では、初心者でも理解しやすいように、ファンダメンタルズ分析で使われる代表的な用語を10個厳選して解説します。
ただ、最初に言っておきますがこれを覚えてもインデックスには多分勝てません。
1. 売上高
企業が商品やサービスを販売して得た「収入の総額」。成長性を判断するうえで最初にチェックすべき指標です。
毎年売上が伸びている企業は、将来性が高いと評価されやすいです。
2. 営業利益
本業による儲け。売上から原価や販管費を差し引いて残る利益です。
企業の「本業の稼ぐ力」を見るうえで重要です。
3. 経常利益
営業利益に、受取利息や為替差益などの営業外収支を加えたもの。
本業+資産運用の合計利益と考えると分かりやすいです。
4. 当期純利益
最終的に企業が株主に帰属する利益。配当や株価に直結する非常に重要な数字です。
企業の稼ぐ力の“最終結果”を示します。
5. EPS(1株当たり利益)
純利益を発行済株式数で割ったもの。株主一人あたりのもうけといえます。
計算式: EPS = 当期純利益 ÷ 発行済株式数
EPSが伸びている企業は、株価上昇が期待されやすいです。
6. BPS(1株当たり純資産)
企業が解散したときに、1株あたりいくら残るかを示す「資産の価値」です。
計算式: BPS = 純資産 ÷ 発行済株式数
BPSが安定的に増加している企業は、財務の健全性が高いとされます。
7. PER(株価収益率)
株価がその企業の利益水準に対して割安かどうかを示す指標。
計算式: PER = 株価 ÷ EPS
一般にPERが低ければ「割安株」と判断されやすいですが、業種によって基準は異なります。
8. PBR(株価純資産倍率)
株価が企業の純資産に対してどれくらいかを表します。
計算式: PBR = 株価 ÷ BPS
PBRが1倍未満であれば、解散価値よりも安く株が取引されている可能性があり、割安のサインとなることもあります。
9. ROE(自己資本利益率)
自己資本(株主のお金)を使って、どれだけ効率よく利益を上げたかを示します。
計算式: ROE = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)
株主目線での収益性を見る重要な指標です。10%以上が目安とされます。
10. 自己資本比率
企業の資産のうち、どれくらいが自己資本(返さなくていいお金)かを示す指標。
計算式: 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)
この比率が高い企業は、倒産しにくく財務が安定しているといえます。
まとめ
ファンダメンタルズ分析は、長期的に安定成長する企業を見つけるための強力なツールです。
今回ご紹介した10の指標を理解すれば、企業の本質的な価値を見抜く力がついてきます。慣れてきたら、指標を組み合わせて多角的に分析するのがおすすめです。
ひとこと
分析は面白いですが多分インデックス投資の方がパフォーマンス良いです。インデックス投資にしましょう。